恐怖!四国八十八箇所

 

2004年夏、我々は四国八十八箇所巡りの旅に出かけた。

今思えば、なぜ「四国」だったのか。そしてなぜ八十八箇所巡りをやったのだろうか。

 

当時我々は札幌に住んでいた。

なんでわざわざ遥々1000km以上離れた四国まで足を運んだのだろうか。

 

四国にも見所・観光名所はいっぱいある。

旨いものもたくさんある。

でもそんなものには目もくれず

ただひたすら寺をめぐる日々

 

傍から見れば「そんなことして何が楽しいの?」て思われることだろう。

 

 

そう思われた方。

 

是非やってみてください。

 

 

もうね、途中からは意地になってきます

なんとしても回りきってやる、と。

その域に達すると、やけくそな行程でも不思議と楽しくなってくるんですね。。。

 

何はともあれ、そんな具合で自動車で

わずか5日間(実働時間は4日半)で

88箇所完全制覇を達成したわけですが

実はその旅の中でいくつか不思議な体験をしました。

 

とても理屈では説明の付かない、あまりにも不思議怖い体験です。

やはり連日のように寺だの霊山だのを巡りに巡ったせいでしょう。

多分何か取り付いてたんだと思います。

 

先ほど「是非やってみてくれ」と書きましたが、何か起こるかもしれません。

特にいわゆる「霊感」とかいうのが強い人はやばいでしょう。

実行しようとお考えの方はそれなりの覚悟で挑んでください。

 

この旅以降、霊的なものとかは一切信じていなかった

超理系人間の管理人も、その手の存在を

ちょっとだけ認めようかと思うようになりました。

 

暑い夏の夜に読むことをお勧めします。

なおこれを読んだことで心身に支障をきたしても

管理人@世田谷区は一切責任は取れませんのであしからず。

(まあそんなムチャクチャ怖いわけじゃないんで。。。てわけでもないか。怖いか。)

 

以下お好きなエピソードをお選びください。

下に行くほどやばいです。

特に一番最後のはやばすぎるんで、公開しないかもしれません。(一緒に旅に行った仲間達も知らないはず・・・)

公開やっぱり止めときます。自分だけでなく読んだ人も呪われそうなんで・・・

 

<お品書き>

第一話:超やさしいおばあちゃん
(恐怖度:0  全然怖くないです。心温まるエピソード。@12番焼山寺)

第二話:空海現る?
(恐怖度:
怖怖怖  怖い、というより不思議な体験。@60番横峰寺)

第三話:見えざる力が我々を襲撃!怪奇現象が次々と!!
(恐怖度:怖怖怖怖怖怖  これはマジで怖い。今でも分からん・・・@57番栄福寺,@58番仙遊寺)

第四話:ついに我々は奇跡を体験する・・・
(恐怖度:怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖  今でもあまりにも不思議すぎて怖くなる。@88番大窪寺)

第五話:そして何かに取り付かれていた・・・
(恐怖度:
怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖  危険すぎるので公開中止・・・@58番仙遊寺)

 

 


第一話:超やさしいおばあちゃん

恐怖度:0

日時:2004年9月18日 12番焼山寺

 

このエピソードは全然怖くないです。

お遍路の旅の中で遭遇した心温まるエピソード。

こんな世知辛い時代を忘れさせてくれるようなお話です。

 

 

お遍路、て基本的にみんな同じ行程を巡っていくものです。

そうなると行く先々で、これまでの寺で出会った巡礼者と遭遇することになります。

そこで声に出して言わなくとも「また会いましたね」みたいな感じで

軽く会釈してみたりといった交流が生まれてきます。

 

そんな数々の巡礼者とのふれあいを続けながら

我々は初日最大の山場である、お遍路の難所の一つ(参考

12番焼山寺にやってきました。

 

あまりにも山深くアクセスが悪い場所にある寺であるが故

88箇所巡りをしている人でないと、まず訪れることはないでしょう。

つまりここにいる人間は、本気でお遍路をやっている可能性が高いわけです。

 

そしてそれは我々も同じ。

この寺を訪れる、ということは我々が白装束こそ装備してませんが

お遍路気分だけ味わいにきたような半端者とはわけが違う人間

であることを自然と証明出来てしまうわけです。

 

それにしてもさすがに本気で全部回りきろう

と考えている人は年配の方が多いです。

80歳を超えてるんじゃないか、と思われるほどの

超年配の方もちらほら。

 

そんな団塊ジェネレーションだらけの中で

明らかに浮きまくっている我々。

否が応でも目立ってしまってます。。。

 

 

浮きまくりながらも無事参拝を終えてその帰り。

参道を見覚えの有る団体が登ってきました。

先の寺でも遭遇したお遍路ツアーの一団です。

向こうのツアーメンバーの人の何人かは

我々に見覚えがあったようでご挨拶。

 

 

そんな中に年の齢80は超えようかという

おばあちゃんがいました。

 

そのおばあちゃんは我々のような若者がお遍路をしていることに

いたく感銘を受けたみたいで

「こんな若いのに感心じゃのう」みたいなことを言っておられました。

 

更にこの後、このおばあちゃんは

有る意味我々に聞いてしまってはいけない質問をしてしまいます・・・

 

 

「どこから来たの?」

 

 

 

「札幌」

 

この答えにおばあちゃんは更にびっくりしてしまいます。

きっとおばあちゃんの頭の中の「札幌」は

遥か遥か彼方の異国の地に違いありません。

 

きっとこんな延々と続く農場や

 

あるいはこんな大雪原

なんかを思い浮かべてたことでしょう。

(ちなみにこれらの写真は管理人の撮影です。マジでこんなとこです。画像クリックででっかくなります。)

 

 

まだ若いというのに

そして札幌からわざわざ

しかもこんな山奥にまで

 

おばあちゃんますます感銘

 

直後、このおばあちゃんは驚きの行動に出る!

 

 

「感心じゃのう・・・」

 

その差し出された右手には

 

 

 

5000円札

 

 

・・・

 

 

 

いやいやいやいやいやいや・・・

 

それはうけとれないよ。。。現金は反則だよ。

 

 

これがね。

例えばだ・・・

 

「感心じゃのう。これでも食べて頑張りな。」

とか言いながら

まんじゅうなりだんごなりうどんなりを(てうどんは無いか・・・)

差し出して来たんなら、ありがたく頂きますよ。

 

「感心じゃのう。これでこの後の旅も頑張りな。」

とか言いながら

ハイウェイカード(そんなカード持ったばあさんいねえよ)

差し出していたなら、まあこれもありがたく頂いちゃうでしょう。

 

「感心じゃのう。これで好きなものでも買って頑張りな。」

とか言いながら

商品券なりお食事券なりを

差し出していたなら、まだ受け取っても罰は当たらないでしょう。

 

 

でもね。

やっぱり現金は駄目だよ。

受け取れないよ。ある一線を超えちゃってるよ。。。

 

てことでここは丁重に受け取りを拒否する。

すると・・・

 

 

「こんな謙虚な人間今時珍しい。感心じゃ。」

とますます渡そうとしてくる・・・

断れば断るほど渡そうとする。無限ループ・・・

 

 

結局最終的にはこちらが根負け。頂いてしまいました・・・

 

でも今思えばおばあちゃんの気持ちを考えると

結果的に受け取ったほうが良かったんだと思います。

 

で、受け取ったお金は何に使ったかというと

旅の資金として高速代やガソリン代として利用させていただきました。

88箇所を巡るための軍資金ですね。

このお金は贅沢に旨いもの食おう、とかいった

不浄な目的には使えませんからね。

 

 

これで第一話はお終い。

全然怖くないな。

でもね、第二話くらいから段々来るから。。。

 


第二話:空海現る?

恐怖度:怖怖怖

日時:2004年9月21日 60番横峰寺

 

このエピソードは怖い、というよりは不思議なお話です。

 

こんなうわさがあるとかないとか。。。

 

お遍路の旅を続けていると「空海」に会える。

 

 

そんな馬鹿な。

ありえるわけない。

 

 

でも

我々はそのありえない現象に遭遇したのかもしれない

あえて「遭遇した」とは言わない。

確証があるわけではないからだ。

 

でもこれから話す現象は

この世の存在には到底出来そうにもないことである。

あまりにも非現実的

お遍路メンバーは全員バリバリの理系人間(バリバリ、て古い・・・)

非科学的な現象は信じたくない。でもそれは目の前で起こってしまった。

 

 

場所は60番横峰寺。

行程図を見ていただくと分かるようにそこは難所の一つ。

常軌を逸した山奥にその寺は存在する。

 

車で1本道を登っていく。

対向車が来るだけで相当なドライビングテクニックを要求されるような

非常識な道が延々と続くこと約1時間。

ようやく横峰寺に・・・到着出来ない。

 

 

実は横峰寺の駐車場は寺の近くには無い。

駐車場に車を停めてそこからまた15〜30分ほど歩かないと寺には着けない。

 

そして駐車場から寺までは1本道。

どこにもエスケープできるルートは存在しない。

 

つまり寺に向かう道中で遭遇した人は

必ず同じ道を通るはずである。

 

そう

必ず同じ道を通るはずである

このことをよく覚えておいて欲しい。。。

 

 

 

この時既に時間の方は午後2時を回ろうとしていた。

だが今日中になんとしても愛媛県内の全ての寺を回りきっておかなければ

明日中に88番まで到達することが極めて困難になることが予想された。

 

そのため

横峰寺に可能な限り迅速に到達し

早急に参拝を完了させ

自動車に帰還し下山する必要があった。

 

 

ということでほぼ駆け足状態で横峰寺を目指した。

徒歩15〜30分などと書かれてはいたものの、

そこは若者の足、ものの10分弱ほどで横峰寺に到達。

 

と横峰寺到着の直前で我々は1組の老夫婦とすれ違う。

彼らは年の頃少なく見積もっても70歳以上

文字通りヨボヨボなペースで歩いていた。

このペースだと駐車場まで30分では着かないだろう。

 

でその老夫婦とすれ違うその時。

おじいさんが我々の姿を見てこう言った。

 

 

 

 

「やっと追いついたねぇ・・・」

 

 

・・・?

 

 

今までのお遍路の旅の中でこの老夫婦に出会った記憶は無い。

 

いやもし遭っていたとしても

我々の旅のペースの方が確実に早いはずだ。

彼らに追い越される可能性は無い。

 

そして意味深な「やっとおいついたねぇ・・・」

なんとなく不気味。。。

 

この後

「あのじいさん空海じゃね?」

とか冗談半分に言いながら横峰寺を参拝。

早急に参拝を済まし

再び駐車場に向かう歩道を早足で歩いていった。

 

老夫婦に遭ってから

参拝し帰路に着くまでわずか5分あまり。

このペースで歩けば確実にまたあの老夫婦に遭遇する、というか追いつく

 

そう

 

 

追いつくはずだ。

 

いや

 

 

追いつかないとおかしいはずだ。

 

 

 

・・・

 

どんなにがんばっても追いつけない・・・

 

 

姿すら見えない。。。

 

 

 

そしてそのまま駐車場まで着いてしまった・・・

 

おい、あのじいさんどこいったんだ?

 

あの様子じゃ自分で車を運転できるはずが無い。

いやそれ以前に我々より先に駐車場に居るはずが無い。

 

 

 

 

おい、あのじいさんどうした?ばあさんも。

 

 

・・・

 

結局その後もその老夫婦と会うことはなかった。

そして

 

「やっと追いついたねぇ・・・」

 

は何を意味するのか。

真相は謎である・・・

 

でも

きっとあのじいさんは

空海だったんじゃないか。

 

 

ということで納得することにしました。。。

 

 

 

 

さあだんだん涼しくなってきました。

次回、ついに恐怖の怪奇現象が我々を襲います。

お楽しみに。

 


第三話:見えざる力が我々を襲撃!怪奇現象が次々と!!

恐怖度:怖怖怖怖怖怖

日時:2004年9月21日 57番栄福寺、58番仙遊寺

 

この話は本当に怖いです。

明らかに何か見えざる力が悪さをしていたとしか考えられません・・・

 

この辺から読む人によっては

「そんなことあるはずないだろ。どうせ管理人の自作自演なんじゃないか?」

て考えてしまうかもしれません。

 

でもそう思われても仕方ないでしょう。

それくらいありえない現象に見舞われてしまったのだから・・・

 

自作自演と思う方はそれでいいです。

別に無理に信じろ、なんていいません。信じろ、て方が無茶だと思います。

 

 

でもこれから話すことは全て真実です。

一緒に行った他のメンバーも体験してます。

私一人の身に起こったわけではないので確かです。

 

場所の方は愛媛県今治市付近の57番と58番札所。

この2つの札所は同じ場所に2つの寺があるため、こんな形になっています。

第二話の空海騒動の直前です。

今思えばこの日は不思議なことが多かったなぁ・・・

 

 

管理人達は参拝を終えて車に戻ってきました。

ちなみにこの旅で使った車はというと、トヨタのスプリンター


こんなの↑

 

我々の旅はいつも旅先でレンタカーを調達しての移動ですが

今回は管理人の実家(@岡山市)で眠っていた自動車を引っ張り出しました。

スプリンターにとっては久しぶりの長距離旅行ということで

出発前にかなり念入りにチューンアップ(←ちょっと大袈裟・・・)

試し走りまでして万全の体制で臨みました。

 

その結果ここまで順調な旅が続きました。

ここまでで走行距離は1000kmを超えています。

それでもマシンには何のトラブルも無く、快適なドライビング。

 

 

そんなスプリンターの元に参拝を終えて返ってきました。

今思い出してみるとこの時の車の周りの空気感

ちょっと重苦しいというか、気持ち悪い感じだったような気がします。

 

 

そしてこの後、いよいよ怪奇現象が我々に襲い掛かる!

 

 

 

車に乗り込みます。

そして車のエンジンをかけ・・・

 

 

 

かからない。。。

 

 

もう一度。

 

 

かからない。。。

 

 

なぜだ。

 

この車はかなり古い型だから、

キーロックとかそんな気の利いた機能はついてないはずだ。

そもそも付いていたとしてもなぜそれが機能してるんだ。

 

というか・・・

 

 

鍵穴は回ってる。でもかからない・・・

 

キーロック、て鍵穴が固定されるものだよな。確か。(あんまり詳しくないんでなんとも言えんが・・・)

 

何度キーをまわしてもエンジンが起動する気配なし。

誰かがしょうも無いいたずらでもしたのか。

それとも何かこの車に取り憑いたのか?

段々寒気がしてきた。

 

まさか、と思って他の箇所をいじってみる。

 

 

 

サイドブレーキは・・・

 

下りない。まるで溶接でもされたかのように動く気配なし。

 

 

フットブレーキは・・・

 

踏み込めない。サイドブレーキ同様に初めから固定されていたかのようだ。

 

てことはまさか。。。

 

アクセルも・・・

 

踏み込めない。

 

・・・

 

 

スプリンター封印されたぞ・・・

 

 

まさか、と思ってドアに手をかけた。。。

 

・・・

 

 

・・・・

 

 

!!

 

 

空いた。よかった・・・

これでドアまで封印されたらマジでパニックだ。

 

 

さあでもこれからどうしよう。

とりあえず車からは出れた。でも動かない。

 

 

ガソリンは松山で入れてきたんでガス欠、てことは無い。

まあそれ以前にエンジンかからんわけだし、ガソリンは関係ない

 

JAFでも呼ぶか?

いや、これはJAFじゃ解決できない。そんな気がした。

何か憑いてるわけだし。

JAFは神主でも祈祷師でも陰陽師でもない。

 

結局その後あの手この手の試行錯誤を繰り返すものの

スプリンターの封印は解けなかった。

かといって自分らはJAFの会員でも無いし。

てかそもそもJAFじゃお祓いは出来そうにないし。

 

しかも明日中には88箇所回り終えないといけない。

こんなところで停滞している暇はないわけだ。

 

そんなこんなでスプリンター封印からおよそ30分。

車の中に入るのは何か怖いんで、車の外で時間を持て余す。

 

とその時、気がついた。

さっきまで漂っていた怪しい空気が消え去っていた。

もしかして車に取り憑いていた何かが成仏 帰ったんだろうか?

 

 

車に乗り込んで、エンジンをかけてみる。

何事も無かったかのようにエンジンはかかった

サイドブレーキも、フットブレーキも、アクセルも問題ない。

 

・・・

 

一体何だったんだろう。。。

 

 

何者かが我々をこの場にとどめようとしたのだろうか。

誰かが我々に会いに来てたのだろうか。

 

何れにせよ我々の目には見えない何かがここにいたのだろう。

 

・・・

 

 

そしてそれが強ち間違っていなかったことを

札幌に帰ってから写真を確認して

確信することになる・・・

 

 

ですがその写真はあまりに危険すぎるので

ここではお見せ出来ません。

 

というかそれこそが第五話の内容なのですが。

 

そのため第五話は公開するか

どうかまだ決めかねてます。。。

 

 

次回は今回を上回る超常現象に見舞われます。

お楽しみに。

 


第四話:ついに我々は奇跡を体験する・・・

恐怖度:怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖

日時:2004年9月22日 88番大窪寺

 

我々の四国88箇所めぐりもいよいよ大詰め。

ついに最終目的地である88番札所大窪寺に向かう。

 

そしてその道中、我々は奇跡を体験することになった。

 

実働時間4日半というタイトな日程。

しかも北海道から遥々やってきた我々を

四国の神様仏様は最後まで応援してくれたのだろう。

 

それでは我々が最後の最後に体験した奇跡をご紹介しよう。

 

 

2004年9月22日。

我々は87番札所長尾寺の参拝を終え

いよいよ最終目的地、88番札所大窪寺に向った。

 

ところがここで大きな問題が発生した。

時間の方は既に16時半を回っている

そして御朱印所は大抵17時までしかやっていない

 

御朱印てなんだ?て方はこちらをどうぞ。→参考

要するにその寺を参拝した証ともいえるのが御朱印なわけ。

全ての寺の御朱印を頂いてくるのが理想的であるが

貧しい学生身分にそれは無理。

そんなわけで有名な寺や遍路転がしに限って貰うようにした。

 

当然ながら1番と88番はその対象である。

だが今のままではどう考えても

17時までに88番札所に到達することは不可能であった。

ガイドマップにも87番から88番は

車で30分以上は確実にかかる、と書かれている。

 

 

そう、この時我々の頭の中は

「なんとかして御朱印所が閉まる前に88番大窪寺に到着する」

ことでいっぱいだった。

 

それしか頭に無かった。

 

それがこの奇跡へのフラグになるとも知らずに。。。

 

 

我々は一心不乱に88番札所を目指して車を走らせた。

しかしそこは四国の道

北海道のようにデフォルトで国道80キロ走行なんてことは出来ない。

 

思うように進まない車。

その上夕方だったこともあってか道はやたらと混む。

車内は焦燥感から次第に諦めムードが漂い始める。

 

車の流れの悪かった市街地をどうにか脱出したものの

時間の方は16時45分。

もう確実に間に合わなかった

 

ところが・・・

 

 

ここでメンバーの一人が起死回生の策を提案する。

 

 

 

 

「寺に電話して御朱印所開けといてもらわね?」

 

・・・

 

確かにそれが一番手っ取り早い。。。

寺の都合に我々が合わすのではなく

我々の都合に寺を合わせてしまおう、という極めて乱暴な策だ。罰当たるぞ・・・

 

 

とはいえそんな無理聞いてくれるだろうか。あまりに非常識な手段だ。

今まで四国の人の数々の親切に助けられてきた我々だが

さすがに四国人もそこまで仏様じゃないだろう。

 

だが今はそれしか方法はない。

メンバーの一人が大窪寺に電話をする。

 

「あと30分〜40分ほどで到着します。」

「何とかなりませんか?」

「5時半まで待ってダメなら閉めてもらっていいんで。」

 

粘り強い交渉が続く。

しかし難航している様だ。

まあそれが当然だろう。

でもこれが我々に残された唯一の手段。

ここで引き下がるわけにはいかない。

 

そこで・・・この手の交渉で

最強の効果を発揮する一言を使用することにした。

 

 

        札幌から来ました


↑札幌時代の管理人宅の近所

 

 

 

効果はばつぐんだ!

 

 

さらにたたみかえる!

 

「明日午前の飛行機で(しかも岡山発)札幌に帰らないといけないんです!」

「もう今日しかないんです!!」

 

・・・

 

 

大窪寺が折れた。

17時半までは待ってやる、ということになった。

 

 

本当に四国の皆様の優しさに最後まで救われました。

大窪寺の皆様、改めてありがとうございました。

これで何とか間に合いそうです。

 

 

・・・

 

これが奇跡か?

何にも怖くも不思議でもないぞ!

て声が聞こえてきそうですね。

 

そうです。

これは奇跡でもなんでもありません。

奇跡はこの後起こります。

 

ここまで我々は大窪寺が閉まる前に何とか到着する

ということで頭がいっぱいだった。

 

だが大窪寺で御朱印をしてもらえることが確実になった今

あとは安全運転につとめつつ

感動のゴールを迎えるだけ、、、のはずだった。

 

 

冷静になった管理人がふと

自動車の計器類に目をやった時

あまりにも恐ろしく残酷な事態が発生していることに気がつく。

 

 

 

 

 

ガソリンが無い

 

 

それはもう無いとか言う次元を超越していた。

「E」を振り切る勢い・・・

メーターの横の方にあるガス欠を警告するランプが

点灯しっぱなしだ。このランプ点いてるの初めて見たぞ・・・

 

確か最後にガソリンを入れたのは松山市内。

なんで香川県内でガソリン入れなかったんだろう・・・

今思い出してみるとガソリンのこと忘れるほど

最終日は焦ってたんだなぁ。

 

 

じゃあガソリン入れなよ

て声が聞こえてきそうですね。

 

そうですよね。

うちらもね、そうしたかったんです。

 

でも・・・

@まずガソリン入れてると大窪寺に17時半までに到達出来ない可能性大。給油時間すらリスキー。

Aしかもかなり町外れまで走っちゃったんでガソリンスタンドも見当たらない

Bかといって町まで戻ってるとこれまた確実に間に合わない

Cもしかするともう町に戻るだけのガソリンさえ残ってないかもしれない

 

その上

D地図を見る限り、ここから大窪寺の間にガソリンスタンドは無い

E大窪寺はわりと山深い場所にあるため、坂道を走る可能性大。ガソリン食いまくる。

 

 

要するに・・・

 

17時半までに大窪寺に到達することは不可能

 

なわけだ。

 

 

ここで我々は重大な決断を迫られた。

 

@大窪寺の御朱印は諦めて、給油後に大窪寺を参拝。(これも町に戻れればだが)

A給油せず大窪寺を目指す。

 

 

我々ももう大人だ。常識的に考えれば@を選択する。

もう日も落ちかけている。

無理して真っ暗な山奥でエンストなんて悲惨な目には遭いたくない。

 

しかも地図を見る限り、このまま大窪寺を目指せば

その悲惨なシナリオが現実のものになる可能性が極めて高いことは

容易に想像出来た。

 

ここから大窪寺までまだ10km以上ある。しかも山道だ。

さらに大窪寺から一番近くの街まで少なく見積もっても15km以上ある。

要するに最低でも30kmほどは走れるだけのガソリンが残っていないと

先にあげたバッドエンドが待ち受けていることは明白だった。

 

ガソリンの残量は定かではないが

Eを振り切って、これまで見たことも無い警告ランプが点灯しているくらいだ。

そんな状況で山道を30kmほど走れるとは到底思えない。

 

 

以上より御朱印を諦めて給油、というのが常識的な選択、

というかそうすべきであることは明らかだ。

 

・・・

 

だがこの時、我々は何か不思議な力

引き寄せられていたのかもしれない。

 

 

誰一人として御朱印を諦める、という選択を選ぶものは居なかった

不思議なほど揉めることなく極めてリスキーな選択を選んだのだった。

 

 

目の前にそびえ立つ讃岐山脈。

我々はガソリンほぼ0の状況でこれからこの山を攻めるわけだ。

 

あまりにも無謀。どう考えたってエンスト確実だ。

なのに我々は大窪寺に引き寄せられるように車を走らせてしまった。

 

 

リスキーな選択を下してから約10分。

かなり山深い道路になってきている。

大窪寺まではもう少し。

 

しかし不思議なのはもうとっくにガソリンは無いはずなのに

車は問題なく走行していることだ。

 

ガソリン残量メーターは相変わらずEを振り切って

最小値で止まってしまっている。

警告ランプも点灯しっぱなしだ。

にも限らず山道を10km以上走行してこれた。

 

「これ空海がたすけてくれてんじゃね?」

 

とか冗談言いながらなんとか

88番大窪寺まで到達することが出来た。

時間の方は17時半前。どうにか間に合った。

 

長かったお遍路の旅もようやくゴール。

あとは感動に酔いしれながら旨いうどんでも食って

本州に帰還するだけ、、、とはいかない

ガソリン0の車で、給油可能な場所まで出なければならない。

 

折角88箇所回り終えたというのに

本州に帰れなくなるのはあまりにも悲惨だ。しかもこんな山奥で。


このくらい山深い場所です

 

まず気がかりなのはエンジンがかかるかどうかだ。

エンジンを始動するタイミング、てなんとなくガソリン食いそうだし。

 

・・・

 

無事始動。

とりあえず駐車場からの脱出は成功。

 

しかし地図を見る限り、ここから一番近いガソリンスタンドでもまだ15km以上はある。

Eを振り切り、エンストの警告ランプが点灯してから

既に10km以上を走行している。しかもずっと坂道。

もういつエンストしてもおかしくない状況であるのは明らかだった。

 

 

だがここから我々は奇跡の走行を体験する。

 

 

幸い帰りは下り坂が多かったため

出来るだけエンジンをふかさない様心がけて

大窪寺に至るまでに蓄えた位置エネルギーをフル活用(←物理やってない人わかんねぇネタだ)

 

とはいえ全くガソリン使わない、なんてことは当然不可能。

いつエンストするかとビクビクしながらの走行が続く。

もう限界が近いことは分かっていた。

 

 

とここでガソリン残量に目をやった管理人は

我が目を疑うことになる。

 

・・・

 

心なしかメーターが増えている・・・

 

 

とはいえこのような現象は起こらないわけではない。

というのも自動車のガソリン残量は以下のような仕組みで

計られているらしい。

ガソリンタンク内に計量棒みたいなのが刺さってて

液面の位置でその残量を計測しているそうだ。

 

となると当然ながら車が傾斜地を走行すれば・・・

実際の残量よりも多めに表示されてしまうわけだ。

 

だがこれも以上にあげたように

ある程度ガソリンが入っていればのこと。

現状は・・・

多分こんなもんなんで・・・

 

せいぜいこの程度だろう。

 

ただし以上の図は傾斜角が15°とかなり誇張した図になっているので

実際にはここまで増えるようなことはありえない。

 

何はともあれほんのちょっとくらい残量が増えるのは納得いく。

そうほんのちょっとは、だ。

 

 

だが。。。おかしいのはここからだった。

 

 

 

 

 

残量が見る見るうちに増えていく・・・

 

 

 

何がおこってるんだ?

下り坂とはいえ、傾斜は5°も無いはずだ。

 

あるいはエンストの警告ランプはかなり余裕を持たせて

点灯するようになっているのかもしれない。

点灯後も結構な距離走れるように出来てるとか。

 

そんなこと考えてるうちににも

ガソリン残量を示すメーターは増え続けている

 

 

 

やがて残量警告のランプが消え・・・

 

Eを振り切っていたメーターはEを越えて増加を続け・・・

 

 

しまいにはここら辺まで回復してしまった。

4分の1ほどまで回復・・・

 

 

 

なぜ?

 

 

しかもこの後、山間部を抜けて平野部に入ってからも

ガソリン残量メーターが減ることは無かった

つまり傾斜地だからガソリンが増えて見えた、というわけでもない。

 

どうすればこんな現象が起こりうるのか?

 

 

こんなこと

ガソリンタンクに

ガソリンを入れない限り起こりえないはずだ。

 

じゃあ・・・

 

 

いつ

だれが

ガソリン入れたんだ?

 

・・・

 

もう深く考えないことにした。

ただ一つ言えていることは

説明のつかない現象が我々の目の前で起こり

しかもその現象のお陰で無事この旅を終えることが出来た、ということだ。

 

 

 

その後は長尾町のガソリンスタンドで給油し

宇高国道フェリーにて無事岡山に帰還した。

 

 

ちなみにこの旅の後も

我々の旅の足となったスプリンターは

どこも問題なくすこぶる快調に動いている・・・

 

 

やっぱり88箇所も回ってるうちに何かが取り憑いたのかもなぁ。

ただし今回のは悪いものじゃなさそうだけど。

しかも明らかに目に見える形で

こんな超常現象が起こってしまうと

何か目に見えない存在を信じざるを得ないですね。。。

 

 

 

 

これにて四国の不思議・恐怖体験は終了・・・ということにしときます

 

本当は・・・

もっととんでもないことが起こってしまったのですが

 

 

ここで語るのは止めときます。

 

何となく・・・呪われそうだし

 

自分も。

 

見た人も。

 

 


<おまけ>

四国88箇所巡りに行かれる方は

寺巡りに必死になるのもいいですが是非行っておくべき場所があります。

それが

 

うどん屋

 

です。

はっきり言って香川県内のうどんはレベルが違います。

本当にはずれが無いし、安いし、旨い。

少々遠回りになろうがうどんは食って来ましょう。まあそのせいで最後の方予定キツキツだったんだけど。。。

以下に管理人達が行ったうどん屋を紹介します。

 

その1:岩田屋参考

ここはうどん屋、というよりかは製麺所です。

製麺所の一角に申し訳程度に机と椅子が並べられています。

朝5時半から営業しているので早朝でも安心。メニューはかけうどんのみ。超安い。

場所が分かりにくい+車で入りにくいのが欠点です。

 

その2:山越うどん参考

超有名店の一つです。

ここの名物は「かまたま」と呼ばれる、熱々のうどんに生卵を絡ませたもの。

そしてここも常軌を逸した安さです。

ここのうどんは遠回りしてでも食べに行く価値ありです。

ただし超有名店ゆえ昼ごろ行くとムチャクチャ混んでます。

しかも岩田屋と同じく、車で入りにくい場所です。

 

その3:山田屋参考

ここも超有名店の一つ。

ここは以上で紹介した2箇所とは雰囲気が違って高級感溢れてます。

とはいってもやっぱり値段は安いです。(てか他のとこが異常に安すぎるだけ)

お奨めは「釜ぶっかけ」。

ここも無理してでも行く価値ありです。

高松市から近く、駐車場も広いので車でもアプローチしやすいです。

 

 

香川県内にはもうそこら中にうどん屋があります。

香川県に行かれる方は

讃岐うどん遍路

でチェックしてみてはいかがでしょう?


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